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  フェルナンデスLE-1Z ネック再生

もともとLE−1Zに付いていたネックはボディー塗装の時にハンガーにしようかと思っていましたが、指板の厚さも結構あったので再生してみたいと思います。

まずトラスロッドを一番緩めます。この時は当然鬼ゾリ状態です。
長尺スケールで確認しながらアルミのサンディングブロックでヘッド側とネック取り付け側を重点に100番のサンドペーパーを当てて荒削りしていきます。

ナットが入る溝が結構ピンチな所まで来ているので、ナット溝は少し深くしてやらなきゃない様です。幅は4mm。

写真はすでに平面が出た状態。

これが削ったローズの粉です。かなりの量なので採取しておきます。

1,980円で購入したサンディングブロック。新品でも安かった。14インチなので350Rくらいですか。

さすがに今回は切削量が多いのでRが崩れているはずです。
100番のペーパーを使い、途中で引き返すことなく指板面を削ります。

チョークで指板面に編み目にマーキングしていき、均一に削れたか確認しながら作業します。

Rが成形出来た後は600番〜1000番のペーパーで仕上げました。

次に指板サイドの打痕を埋めます。

タイトボンドと、さっき採取したローズ材の粉を混ぜます。

使用する材の粉を混ぜる事によって、色と硬度を近づけます。

タイトボンドは水分量が多く、乾燥後はかなり沈む為大量に付けます。

1日置くとこんな感じです。色はチョット濃かったかも。。。

タイトボンドは木工用ボンドと違ってヤスリがけ出来るくらい堅くなります。

日をあらためてヘッドの加工です。

メイプル材は堅すぎて、100均糸のこが敵いませんでしたので、Zソーで大雑把に切り、なぜか家にあったグラインダーでゴリゴリと削ってやりました。

グラインダーを当てた所が焦げてます。

80番の木工用ペーパーを使って成形。sessionネックよりテレキャスのヘッド形状が上手に出来ました。こっち使うかなぁ〜

平面はスポンジのサンディングブロックを使い320番前後で平面を出します。ちゃんと平面を出さないと、塗装後に水研ぎした時にきれいな面が出せません。

ペーパーは金属用と木工用を色々使ってみましたが、同じ番手でも木には木工用を使った方が早くきれいに削れます。(もしかして基本?)

ギターキットに付属のペグを使おうと思ったら入りませぬ。。。

得意の椿油スプレーでしっとりさせると、なかなか濃い色で良い感じになりました。

次はフレット打ちと塗装です。

フレットの在庫がないや。。。

フレット打ちはいつも通りにノコで溝を切り込んで、タイトボンドを流し込みながらフレットを打ち込みました。

今回はかなり指板を削り込んだので、瞬間接着剤で補修はしていません。

フレットレベラーで端面処理をします。

 

斜めに処理した後は、指が痛くならないようにバリを取ります。

ヤスリを使う前に指板に保護テープを貼ります。

 

こんな感じです。3回目ともなると慣れてきたのか作業が早くなりました。

 

最後は1000番前後の耐水ペーパーを使ってヤスリがけした所をなめらかにします。

次はフレット上面のすり合わせです。

4mm幅のヤスリで溝を付けています。てか、全然削れなくてだめですね。

とりあえず溝の掃除にはなりました。

何で削ろうか。。。

 

すり合わせも完了しましたが、6弦17フレット付近数本が低いのをのぞけば予想以上にうまく行ったと思います。

指板調整の時に気づいていたので、どれくらい被害がおよんでいるかわかりませんでしたが、低音弦側のハイフレットは使わないので大丈夫じゃないですかね。5弦〜1弦は問題なしです。

 

 

保管状態が悪かった様で、ネック裏は目で見て分かるほどに波打っていましたので、アルミのサンディングブロックでならしました。
色が白っぽくなっている所が削れた部分で、かなり細かく波打っていたのが分かります。

ペーパーは400番の研ぎ出しようです。

縞模様になっているのでまだ十分ではありませんが、手で触って分からないくらいには削ってあります。

 

ネジの取付穴は爪楊枝で塞ぎます。

元々 弦のガイドが2つ付いていましたが、1カ所塞いで1個留めにします。

付属のペグは使わずにクルーソンタイプを別に購入して使おうかと思っていましたが、穴と穴の間隔が広い為に付かないんですよね。なので今回もシャーラータイプでいきたいと思います。

穴径は約8mmなので10mm近くまで広げなければなりませんね。

次は塗装に入りますのでマスキングテープで保護し、木用プライマーを全体にスプレーします。

プライマーが乾いたら、400番〜600番のペーパーでロゴ面をならします。

デコボコの上にロゴシールを貼ると、結果は予想通りになりますよ。

KIT−STMの時はヘッドロゴ面の平滑出しの時に、研磨しすぎでロゴシールまで削ってしまい何度かやり直ししたので、今回は以前よりさらに厚塗りしてみました。

吊しながらスプレーすると余分な塗料は下に移動してヘッドの首の部分に溜まってしまうので、ロゴ面以外をマスキングし、厚塗りした後は平面に置いて乾燥させます

スプレー缶はアクリルラッカーです

厚塗り1回目の乾燥中です。

感覚的にロゴシール分の厚さには塗られています。

ここも、スプレー缶はアクリルラッカーです

プラネットウェーブのロック式ペグです。ゴトーのマグナムロックも考えましたが、ヘッド裏からロック出来るのと、使用しているユーザーも少なそうだったのでこれに決定しました。

余分な弦のカットを自動でやってくれるんですよ。

デベソが付いた方が弦挿入側です。

リアルに写りすぎてばっちいですね。

裏側。

弦を通してロックし、ペグを回すと弦をカットする様になっています。

10mmのドリルで穴を拡張します。

って、やっちゃいました。 ボール盤無いんで電動ドリルでそのまま行きましたが、逝きました。予感的中ってやつです。

ある程度の回転で切り始めないとだめですね。最初はちょんちょんと皿モミする感じでやらないと、いきなり食い込んでいきます。

タイトボンドでくっつけました。。。

これで最後のクリア塗りが出来ます。

ヘッドは、割れた部分を接着したので、もう一度ラッカーのクリアを吹き、ウレタンの缶スプレーで仕上げのクリア塗装を終えました。

ウレタン塗料は2液を混合すると缶内であっても硬化していくので、その場で使い切ります。
今回はネック2本と、ネック折れレスポールの最終クリア塗装を行いました。

写真は塗装3日後のマスキング剥ぎです。ウレタンは垂れにくく、簡単に厚塗りができるので、塗装面とマスキングの境目も硬くうもれてしまうため、カッターで境目に軽く切れ目をいれて剥いでいます。
本当は半乾きで剥いでしまうのがいいかも。

ヘッドロゴ部の平面がうまく出来たら、アクリルラッカーを一缶くらい全体に吹きます。

2週間ほどアクリルラッカーを乾燥させた後、ウレタンスプレーを吹きます。

ウレタン塗装後一週間乾燥させて水研ぎします。

水研ぎのする場合は、ラッカーでもウレタンでも1週間がButamaruの基準です。
重ね塗りする場合はさらに数週間乾燥させます。


全体を600番の耐水ペーパーで、凸凹が見えなくなる所まで削ります。ヘッドの平面はサンディングブロックを使い、ネック裏は幅1cm位にちぎったペーパーで研ぎます。
かなりサラサラで手触りがいいです。今時のサテン仕上げになりました。

テカテカにしたい場合はこの後にコンパウンドで磨きますが、今回は半ツヤで行こうと思います。

 

ヘッドもつや消しとなっています。ロゴの境目も分かりません。

 

さて、ナット溝はどうやって深くしようか。。。

結局シコシコと平ヤスリのコバで削りました。1〜2mm位は掘れたかな?
ローズは堅くてなかなか思うように削れないし、あんまりきれいじゃない。

こういう時にドレメルとかあれば楽なんだろうね。

10mmのドリルで穴を拡大しておいたので、ペグもちゃんと入りました。

てか、結構キツキツです。

スケールを当てて、取り付け位置を揃えます。

目視では良さそうでも、結構そろってないですからね。
手作業で開けた6個の穴位置のセンターが揃っていればの話ですけど。。。

ここで、取付ねじを紛失してしまったことに気付きました。。。

 

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