サイトTOPへ

FGZ リペアメニュー

  フェルナンデスFGZ 組み付け

 

 

せっかくここまで直したんで、ノイズ対策もやっちゃいましょう。

ボディーに塗料が垂れても良いように、塗装箇所はマスキングで保護します。導電塗料が染み込まない様に、カットしたテープの縁はボディにきっちりと貼り付けます。


導電塗料ノイズヘルです。これはポリ塗装用。


塗った感じはこんなところ。厚めに2度塗りしました。

その後、ピックアップのキャビティはアース線で繋いでいって、最後にボリュームポッドの裏に半田付けしてアースを取ります。

テスターで導通チェックを忘れずに。

 

ポッドや切替えスイッチ、ジャックは精神衛生上の事を考えてすべて新品に交換。
元々付いていたポッドはどちらも250kでしたが、手持ちの500kに切替え。

最初の配線図とは若干違い、ピックアップのコールドは3つともボリュームポッド裏に半田しました。ジャックのコールドもボリュームポッドに半田すれば良かったんですけど、複数の線を一緒に半田付けするのって結構難しいんですよね。せっかくくっつけたんでこのまま行こうと思います。

 

100均のアルミテープを貼ってシールド。

 

 

ピンクがホットです。

ピンクのケーブルはボリュームポッドの真ん中の端子から来ていて、白のケーブルはトーンポッドの裏から来ています。

カバー類をネジ止めして、いったん弦を張って見ます。


ジャンボフレットに交換した為にナットのミゾが深さよりフレットの方が高くなってしまい、1・2弦は1フレットに完全に接触してしまった状態ですのでナットを交換します。

FGZはヘッドが角度付いていて、ナットもギブソンタイプですね。
本当はタスクのナットにしたかったけど、あいにくフェンダー用しか無いので近所の楽器屋に走りましたが牛骨ナットしかありませんでしたので今回はこれでいきます。
フェンダー系のナットミゾはRが付いていて、ナットの底面もそれに合わせてR加工しなければなりませんが、ギブソンタイプはミゾがフラットなのでかなり楽です。

1弦側が弦落ちするので1mm近く内側にミゾを切り、他の弦も均等に配置するように再調整。こちらはすでに何度かやってる作業なんで1時間ほどで終了。

ナットソースなんて物もあるらしいけど、1000円も出すのがもったいないのでタミヤのモリブデングリスをうっすらとミゾに塗ります。これ結構良いかも〜
300円
しかし白いナットに真っ黒のグリスです。。。

最後に接着して、はい!ナットも出来ました。

 


カバーを被せて弦高やオクターブを調整。
シンクロはフローティングの設定にしたので、少々チューニングに時間がかかりましたが問題なし。

ネックのねじれも無いし、トラスロッドもちゃんと効きます。

で、試奏はというと、心配だったフレットのビビリも無くて音もちゃんと出ましたよ。チョーキングしても音詰まりもしないですね。初めてにしては合格ですね。もっと苦戦するかと思いましたが、あっさり成功して拍子抜けしました。
ただ今回はちゃんとキズの保護をしないでヤスリ掛けとかしたので、仕上げが雑になってしまったのが反省点です。

音はというと、家にあるリボルバーのハイパワーハムバッカーはコンプが効いて少しこもった感じの音ですが、FGZに乗っているVH−5は逆に低音が軽い代わりに高音はかなりキラキラした明るい音で、すっかり正反対のキャラクターです。ハーモニクスも簡単に出ますねこれは。。。

ちょっとぎらついた感じの時はトーンで絞ると良い感じです。

欠品していたゴールドのノブも買ってきて完成です!

フレット 1400えん
ポット 500えんx2
ナット 600えん
ノブ 1000えん
セレクター 1500えん

その他 あり合わせ

さて試奏してみるとノイズが結構ひどい。
昼間はそれほどじゃないけど、夜は蛍光灯やらパソコンのノイズをもろに拾って盛大にジージー言います。

調べてみると、ブリッジをさわってもそれほど弦アースが効かない状態なんですが、ジャックをさわると気にならないくらいにノイズの音が小さくなります。
お互い離れた所に半田付けされているので、 ジャックに行っているコールド線をボリュームポッド裏に付け直ししてみました。
簡単な話、コールドは全てボリュームポッドに1カ所に集めてたわけです。

図ではジャックに行く線は白(ホット)と黒(コールド)ですが、実際使った線はピンク(ホット)と黒(コールド)です。

その甲斐あってか、全体的なノイズレベルが下がり、ブリッジの弦アースの効きも改善されて十分満足行く結果になったと思います。半田の付け直しもやったので、そちらの効果もあったのかな?

アースを1カ所に集めるって事は、トーンポッドはキャビティに塗った導電塗料に接触しない方がもっといいかも。疑問、疑問。


ボリューム絞った時にこもらない様にハイパスフィルター用のコンデンサも追加しました。

ボリュームが10の時はコンデンサーを通過しないで、ピックアップ素の音がジャックから出力されますが、ボリュームを絞っていくとコンデンサーにも信号が流れていきます。直列接続されたコンデンサーは高音部は通して低音側を削ります。数値が大きくなるほど低音部の削られる度合いが大きくなりジャリジャリした音になっていきます。
トーンポットの様にコンデンサを並列接続すると逆に作用して高音部を削っていきます。不思議ですね〜
テレキャスに取り付けられている容量は0.001μFですが、もっとマイルドな効きにしたい場合はさらに小さな容量を付けて掛かりを和らげます。今回購入したコンデンサの容量は0.0003μF(300pF)と0.00012(120pF)で、使用したのは0.0003μF(300pF)です。取付はポッドの2番3番端子を橋渡しに接続します。

ネットで調べていると、結構容量の桁を間違っている人も居て、よく調べないと失敗しそうです。田舎ですから電子部品は通販するしかないので失敗したくないよね。

FGZに取り付ける前にもう一本あるハイパワーなハムを積んだギターに取り付けてみましたが、ボリューム10でも信号が若干コンデンサーを通過しているらしく、元より明るい音になってしまい、どうしたものかとネットで調べてみると、フルアップボリュームの改造なんてのが出てきた訳で。。。実際は目盛り10でも出力はフル10じゃないんですね。若干でもコンデンサ側に信号が漏れているんですかね。
なのでトグルスイッチを使用して、使いたい時にオンオフ出来るように手を加えました。配線図は直付け表示です。

電気の知識がほとんど無いのでスマートな配線なのか分かりませんが(オンオフだけなのに。。)、とりあえず出来たので、ボリュームとトーンコントロールの間に細いドリルで穴を開けてギターに取付ました。

ボリュームを絞っても高音はそのままでコモリが解消されています。コンデンサ容量が小さいので低音側はそれほど削られずハムらしい音を維持しています。
たぶんこのギターにテレキャスに使われる0.001μFのコンデンサだと、かなりきつい音になるんでしょうね。

 

その他配線方法はこちら

 

サイトTOPへ

FGZ リペアメニュー

 

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system